自由が丘
更新日:
自由が丘は、東京都目黒区にある地名だ。
自由が丘という名前はちょっとハイカラで今風で、昭和の初めまでは「谷畑」(やばた)という地名だった。
ところが自由が丘学園という学校が出来て、昭和初期に自由が丘駅が出来た。
自由が丘駅は、元々は「九品仏前」(くほんぶつまえ)という駅名だった。
九品仏というのは、近くにある浄土宗の浄真寺(じょうしんじ)に、九体の仏像が安置されていたことに由来するそうだ。
しかしより浄真寺に近いところに新しく駅を作ったため、九品仏という名前を新駅に譲った。
そして近くにあった自由が丘学園から名前をとって「自由が丘」を駅名にしたらしい。
自由が丘駅は、東急東横線と大井町線が交差する位置にあり、日本で初めてモンブランを提供する「モンブラン」という洋菓子店が開店し、それが人気を集めた。
この前後から、様々な芸能人や文化人が住み着きはじめ、急速に高級住宅地として発展したのだという。
自由が丘 広域地図
※地図データ(C)2018 Google,ZENRIN
※Googleマップで詳しく見る→自由が丘 広域地図
自由が丘の位置は、東京駅や皇居の南西方向にあり、神奈川県との県境の多摩川に近いところにある。
この地域はJRの他は東急路線ばかりの東急文化圏で、二子玉川や田園調布など、雰囲気の良い街が多い。
自由が丘駅の南側に、小さな川が流れていて、その周辺にキレイなお店がたくさん並んでる。
九品仏川緑道(くほんぶつがわ・りょくどう)などは、緑もあって良い雰囲気だ。
東急電鉄の沿線に高級住宅地や雰囲気の良い街が多いのは、偶然ではない。
というのも東急の総帥だった五島慶太(ごとうけいた)は、阪急東宝グループの長である小林一三に師事し、関西で阪急電車がやってきた事を積極的に取り入れていったからだ。
小林一三は、大阪梅田駅に阪急百貨店を作り、宝塚駅には宝塚温泉や宝塚歌劇団の劇場を作った。
さらに平日の利用者を増やすべく、鉄道沿線に住宅を開発して分譲した。
雰囲気の良い地域に、落ち着いた和風の高級住宅を作って販売した。
また通学客を増やすべく、沿線に大学を誘致した。
東急沿線に高級住宅地が多いのも、大学が多いのも、こういった手法を取り入れたからだという。
自由が丘 周辺地図
※地図データ(C)2018 Google,ZENRIN
※Googleマップで詳しく見る→自由が丘 周辺地図