築地(つきじ)
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築地(つきじ)も、関西人にとっては、分かりにくい場所だろう。
日本一の魚市場だというのは知ってるけど、果たしてどこにあるのか。
実は築地は、銀座の近くにある。
銀座は東京駅近く、有楽町辺りにあるのだが、そこから南東方向に道なりに下ったところが築地だ。
そのまま進むと隅田川の河口に出るのだが、その途中にある。
江戸前の海から獲ってきた魚を荷揚げして、銀座の高級料亭に魚を売る、みたいな感じなのかな。
しかし調べて見ると、築地の歴史は、そんなに長くはない。
というのも江戸時代から大正時代まで、魚河岸は日本橋(にほんばし)にあったからだ。
海から獲ってきた魚は、日本橋魚河岸に集められ、そこで売買された。
日本橋というのは、東海道の起点になっている橋だけれど、日本橋川という神田川の支流の川があって、隅田川に流れ込んでいる。
佃島(つくだじま)を拠点に江戸湾で漁をしていた漁師たちが、日本橋あたりで屋台を開いて鮮魚や干物を売ったらしい。
そして、魚河岸が栄えたせいで、日本橋界隈は大いに賑わった。
ところが大正12年(1923)に起こった関東大震災で、日本橋辺りも壊滅的な被害を受け、それで魚河岸は築地へ移転したということらしい。
築地(つきじ) 広域地図
今の築地市場は、銀座から歩いていける距離にある。
築地市場には、場外市場というのがあり、築地で仕入れた新鮮な魚介類を使った料理を出す店がたくさんある。
そのため、東京観光の目玉の一つとなっている。
築地(つきじ) 周辺地図
築地市場も老朽化して、手狭になったため、豊洲(とよす)への移転が決まっている。
豊洲市場は、築地市場からさらに3kmほど南の、埋め立て地に造られている。
元々は工場だった跡地で、環境アセスメントによって、有毒な成分が土壌中に含まれていることが問題となった。
そのため移転計画は後ズレしてしまっているが、移転することは決定らしい。
ただし豊洲はさすがに銀座から歩いて行ける距離じゃないので、観光資源としてはどうなるのなあ、というところだ。
また築地の場外市場は、そのまま残るお店もあるようで、こちらはそれなりに営業が続くんじゃないかと思う。
築地市場の様子 動画
築地場外市場 交通アクセス
- 東京メトロ・日比谷線「東銀座駅」「築地駅」
- 都営浅草線「東銀座駅」
- 都営大江戸線「築地市場駅」