神田神保町
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神保町(じんぼうちょう)も、関西人には多少耳馴染みのある街かも知れない。
神保町は、神田(かんだ)地区の街の一つで、古書店、いわゆる古本屋が集まっている街だ。
神保町に古書店が多いのは、恐らく周囲に大学が多かったせいもあるだろう。
神田神保町付近には、、明治大学や法政大学、日本大学や専修大学、東京医科歯科大、順天堂大・共立女子大などが校舎を構えている。
また大学ではないが、駿台予備校や大原簿記学校、TAC(公認会計士・税理士・日商簿記検定などの資格試験予備校)だとかLEC(東京リーガルマインド:弁護士などの資格を取るための予備校)というビジネス系学校もある。
昔は中央大学もこの辺にあって、東京の上位私大が集まっていた学生街だ。
因みに、少年ジャンプや週刊プレイボーイの発行元である集英社や、少年サンデーの発行元である小学館も、東京メトロ神保町駅を降りたすぐ南側にある。
集英社は、もともと小学館から分かれて出来た会社なのだが、ビルが隣同士に並んでいて、ちょっとビックリする。
神田神保町 広域地図
神田(かんだ)とは
神田神保町は、神田川と支流の日本橋川に挟まれた神田地区にある。
神田地区の町名には、たいてい神田の名前が入っているところが多い。
神田地区は、戦前は「東京市神田区」と言う一つの「区」であったが、戦後、麹町区と合併して千代田区となった。
ただ両区に似た町名が多かったため、旧来の町名に「神田」の名前を冠して表すようになったらしい。
世界のAKIBAこと秋葉原があるのも、実は神田地区で、外神田とか神田佐久間町あたりになる。
そう言えば、AKBグループが毎年一月に行っている成人式も、神田明神だね。
神田神保町 周辺地図
神田神保町は古書店が多いと書いたが、ほとんどが靖国通りの南側に並んでいる。
東京メトロの神保町駅を降りて東に進むと、古本屋さんがずらっと並んでいる。
殆どの店が北向きで、これは日差しで本が傷まないように北向きの店舗になっているのだという。
京都の百万遍(ひゃくまんべん)辺りにも古本屋はたくさんあるけど、あの辺の店は南向きだから、ホントかどうかはよく分からんが、そういう話らしい。
神保町には、古本屋さんだけでなく、三省堂の本店もある。
また書泉(しょせん)グランデという、ちょっとマニアックな書店もある。
鉄道の本だとかアニメの本だとか、格闘技だとか、そういった様々な趣味の本や専門書を集めたビルだ。
こういったニッチな本は、最近でこそAmazonで楽に手に入るようになっているが、昔は神保町まで出かけないと見つけることが出来なかった。
なので時々、神保町の書泉グランデに本を探しに行っていたが、いつもの階と違う階で降りたら、大勢のお客さん達が一つのコーナーに群がって熱心に本をめくっていてビックリした記憶がある。
覗いてみると、みんな新しい時刻表を見ていて、鉄道オタクさん達だったね。
神保町は、カレーショップの激戦区
神保町は、飲食店もたくさん並んでいる。
古書店街の一つ南の通りには、冷やし中華発祥の店と呼ばれる揚子江菜館がある。
あまり大きなお店ではないが、ここで冷やし中華の原型が作られ、日本中に広まったらしい。
揚子江菜館の冷やし中華は、富士山をイメージしたもので、「五色涼拌麺」(ごしょくりゃんばんめん)という。
また、神保町界隈では、ステーキハウスやカレーショップも多く、特にカレーショップの激戦区だ。
東京メトロ神保町駅の周辺には、20軒以上のカレーショップがあって、それぞれ味を競い合っている。
神保町花月
また、吉本興業の「神保町花月(かげつ)」劇場もある。
この劇場は、漫才やコントではなくて、演劇専用の劇場らしい。
客席数も120席というこじんまりした劇場だ。
詳しくはこちら→神保町花月 ホームページ
神田神保町 紹介動画
神田神保町 交通アクセス
- 東京メトロ半蔵門線「神保町駅」
- 都営三田線/都営新宿線「神保町駅」