中央道(中央自動車道)とは
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中央自動車道とは、東京の杉並区から西に向かう、長距離自動車道路だ。
都心部からは、首都高4号新宿線から直通で、江戸時代の甲州街道や中山道(なかせんどう)に沿ったコースを走っている。
富士吉田線・西宮線・長野線の3つの線があって、それぞれ富士吉田(山梨県)、西宮(兵庫県)、長野(長野県)へとつながっている。
富士吉田(ふじよしだ)というのは、富士山のふもとの都市で、富士山の山梨県側だ。
西宮(にしのみや)というのは、大阪と神戸の間にある都市で、甲子園球場や西宮えびす神社、灘の生一本で有名な日本酒メーカーの本社がたくさんある。
え、中央自動車道って、西宮までつながってるのか?とビックリするが、西宮線は、日本アルプスを大きく北へ迂回し、愛知県の小牧ICからは名神高速に合流していて、名目上の終点が西宮になってるだけらしい。
長野線は、日本アルプスを北に迂回したところから北上して、長野へと続いている。
なので中央自動車道は、東名高速を迂回する自動車道でもある。
ところが高速道路としての機能はやや不足気味で、渋滞している区間も多い。
新宿発の長距離バスも、以前は中央道を利用することが多かったが、圏央道や新東名が開通したこともあって、中央道から東名にコースを替えているケースも多いらしい。
中央道は、雪や路面凍結リスクがある
長距離バスやトラックが中央道を避ける理由には、様々なモノがある。
一つは都心近くの区間は片道2車線で、よく渋滞していること。
中央道は新宿付近も片道2車線の区間が多く、路肩も狭い。
2車線の場合は工事や事故で1車線が塞がってしまうと、あっと言う間に凄い渋滞が発生してしまう。
東名高速の場合は東京から横浜辺りは3車線だし、2車線の区間も路肩が広い。
もう一つは、中央道がほぼ山の中を走っていることだ。
そのため冬は雪が降ったり、路面が凍ったりして、タイヤチェーンの装着が必要になる。
こうなると当然、運転速度も大きく制限されるから、時間もかかる。
一方、東名高速や新東名の場合は、海に近いところを走っており、雪も滅多に降らないため、タイヤチェーンを装着して、ノロノロ運転するケースは滅多にない。
事故による渋滞も、新東名が開通したため、東名の方がリスク分散ができる。
これじゃあ長野に用でもないと、みんな東名へ行っちゃうよね。