二子玉(にこたま)と、たまプラーザ
更新日:
多摩多すぎ問題。
川が付かない多摩は、多摩川上流の多摩丘陵あたりに多いと言う事が分かった。
多摩市も多摩ニュータウンも、たしかに多摩川の上流の方にあるし、この辺りは三多摩とよばれる多摩地域だ。
一方、川が付く多摩川は、どちらかというと下流の方にある。
有名なのは、二子玉(にこたま)だ。
二子玉というのは、東急田園都市線・大井町線の二子玉川(ふたこたまがわ)駅周辺にある、お洒落な地域のことだ。
多摩川の下流で、かつて玉川村と二子村という村があった場所らしい。
玉川村と二子村は、多摩川を挟んだ向かい側にあり、この間を「二子の渡し」が舟で繋いでいたという。
玉川村が現在の東京都側、二子村が現在の川崎市側で、今も川崎市側には「二子新地」(ふたこしんち)という駅がある。
そこでこの二つを併せて、二子玉川と命名されたようだ。
そして二子玉川駅の南側には、二子玉川園という娯楽施設があった。
二子玉川園は、プールあり、寄席劇場あり、映画館あり、観覧車ありという場所だったらしい。
渋谷方面から玉電(玉川電鉄:たまでん)という路面電車が走っており、大勢の観光客を集めて賑わっていた。
しかし千葉浦安に1983年4月、東京ディズニーランドが誕生した。
都内にも、新しいアトラクションやアミューズメント施設が誕生し、人の流れも変わったこともあり、1985年に閉園した。
現在は玉川高島屋ショッピングセンターだとか、シネコンのある玉川ライズだとか、たくさんのタワーマンションが多摩川沿いに建ち、楽天市場の本社も移転してきている。
田園都市線を西進すると、「たまプラーザ駅」がある。
たまプラという略称があって、東急が周辺にちょっと高級な住宅地を開発し、美しが丘という地名を付けた。
TBSドラマの「金曜日の妻たちへ」の舞台となった場所としても有名だ。
因みにプラーザはスペイン語で「広場」を表す言葉で、多摩の広場という意味らしい。
なぜか多摩という漢字ではなく、ひらがなで「たま」と表記しているのか定かではないが。
二子玉川と、たまプラーザ 地図
※紫の1番が二子玉川、紫の2番が、たまプラーザ。
橙色の6番が東急多摩川駅で、この少し上流が多摩川グラウンド。
※地図データ(C)2018 Google,ZENRIN
さて、二子玉川の下流には、東急多摩川駅がある。
東急多摩川駅から、大田区の蒲田駅までが、東急多摩川線という路線だ。
東急多摩川駅の少し上流には「多摩川緑地広場硬式野球場」がある。
ここは昔、プロ野球の読売巨人軍の多摩川グラウンドだったところで、かつては「多摩川ギャル」と呼ばれる若い女性が集まって、野球選手に黄色い声を上げていたらしい。
ただここは河川敷で、雨が降ると使いにくいと言うことで、1984年に、川崎市多摩区にある、読売ランド内に新しい2軍球場を移転した。