常磐道(じょうばんどう)とは

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常磐道(じょうばんどう)とは、常磐自動車道の略で、東京と仙台を結ぶ高速道路だ。

 

東京から埼玉・千葉・茨城と通って、そこから太平洋沿岸を北上して宮城県の仙台方面に進む。

 

東北と首都圏を結ぶ道路は、常磐道と東北道の二つしか無く、常磐道は太平洋岸、東北道は内陸部をが走っている。

 

2011年の東日本大震災では、沿岸部を走る常磐道は、津波によって多大な被害を出した。

 

さて、この常磐道の起点は、埼玉県の三郷(みさと)インターで、実は東京都は通っていない。

 

都心部に入るには、三郷インターから首都高6号三郷線・向島線にまっすぐ乗り入れる。

 

そのまま進めば、中央環状線や都心環状線に入り、皇居(旧江戸城)の近くまでまっすぐ入ることができる。

 

ただし、常磐道から首都高6号線に至るルートは、慢性的に渋滞する、激混み路線になっていた。

 

というのもこの首都高6号線は、隅田川の東岸に沿って走っており、両国ジャンクションから、首都高7号小松川線経由で千葉県方向にも進めるからだ。

 

そして実は、埼玉や北関東方面から千葉県に向かうには、この首都高6号向島線を通らないといけなかったのだ。


東京都に近い千葉県の道路事情は、なかなか大変で、埼玉と千葉を結ぶ国道は片道1車線しか無いところが多かった。

 

こういうルートは道が狭いし、信号で止まる回数も多いため、物流ルートとしてはほとんど役には立たない。

 

一方、首都高6号向島線は常磐道直通の自動車専用道路であるため、埼玉と千葉を結ぶトラックは、6号線に入って、両国ジャンクションで7号線経由で京葉道に入るルートしか選択肢はないようなものだった。

 

ただし2018年6月に、外環道の千葉県ルートが完成したため、常磐道から千葉方面に向かうために、都心部にいったん入る必要がなくなった。

 

都心部に用がある自動車やトラックは、そのまま6号線(三郷線・向島線)で真っ直ぐ行けば良いし、千葉方面に向かうのであれば、首都高6号三郷線には入らなくて良くなった。

 

三郷ジャンクションから外環道に入って南下し、東関道(とうかんどう:東関東自動車道)に入ることで、都内に入らずに千葉に抜けることができるようになったのだ。

 

そうしてもう一つ、神奈川方面にもアクセスが良くなった。

 

外環道の南端は、首都高湾岸線にもつながっており、埼玉方面と神奈川方面も、直通でいけるようになった。

 

外環道 千葉ルート開通後の状況

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