多摩火災って、どこで起こったの? どこの多摩?
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2018年7月下旬に、多摩で大規模な火災が発生した。
Twitterなどで「多摩火災」というワードがタイムラインに連なり、大変だということになった。
多摩火災は、建設中の大きな建物から火が出て、真っ黒な煙がもうもうと立ち上り、多くの動画がアップされた。
直接の原因は、鉄骨を溶接していた火花が、近くに積んであった断熱材のウレタン素材に引火して、それがどんどん拡がった。
この建物は、某大手ネット企業がデータセンターとして発注した建物らしいが、工期が大幅に遅れていたらしい。
可燃性の断熱材を使っていたことも疑問だし、可燃性の素材の近くで、高熱の溶接作業が行われていたことも疑問で、疑問だらけの多摩火災だが、関西人の私の頭にはまず「えっ、どこの多摩?」という疑問が浮かんだ。
というのも東京に出てきてから「たま」という地名に山ほど出くわして、山ほど「たま」という地名や駅名を見てきたものだから、多摩と言われても、どの多摩なのか、ピンとこなかったのだ。
しばらくして、唐木田(からきだ)付近だというのが分かって、ああ「多摩センター」付近かと言うのが分かった。
唐木田というのは、小田急多摩線の終点の駅だ。
一つ手前の多摩センター駅には、小田急多摩線と京王相模原線の二線が乗り入れており、どちらも新宿への直通電車が走っている。
この辺りは多摩ニュータウンという日本最大級の巨大団地があるところで、新宿や都内中心部で働く人のベッドタウンになっている。
多摩ニュータウンは、関西で言うと、千里ニュータウンみたいなところだ。
多摩丘陵地域に作られたニュータウンで、4階建てくらいの鉄筋団地と、分譲住宅が集まっている。
戦後、全国のあちこちに出来たニュータウンの走りで、鉄筋団地の住人の高齢化と、立て替えが大きな問題になっている。
私も兵庫県西宮市の浜甲子園団地というところで育ったのだが、もうほとんど取り壊されてるしね。
さて、多摩火災の場所は結局、東京都多摩市だったが、私はこの火災で多摩市というのがあるのを初めて知った。
調べて見ると、多摩市は1971年に出来た市で、多摩ニュータウンと共に大きくなった都市らしい。